補聴器

難聴のシグナル

どんな人であっても、年齢を重ねることによって聴力が少しずつ衰えていきます。聴力の衰えは、ご家族や周りの方々が先に気付くこともあります。ここではまず御家族や周囲の方々ができることをご紹介します。

思い当たることありませんか?

こんなシーンで思い当たることありませんか?
  • ひとりで見ている時の、テレビ音量が大きい
  • 会話が聞き取れないのか、しばしば聞き返すことがある
  • 1対1の会話は平気だが、複数人での会話が難しいのか
    会話が少ない
  • 電話の呼び出し音やチャイムが聞こえていないようだ

テレビ音量が大きい

『聞こえにくい方が一人でテレビを見ていた後、テレビの音量が大きいなと思った』
『いっしょにテレビを見ていると「音量を大きくし」と言われた』
など、少し気になる行動はありませんか?テレビ音量の変化は、いっしょに暮らす方が分かりやすい変化です。

会話がスムーズではないみたい

『電話での会話は聞き返すことが多いし、通じないときがある』
『1対1の会話は平気だが、家族みんなで話すとき(複数人での会話)が難しいのか会話が少ない…』
『隣で会話するのは聞き取れているが、向かいに座っている人との会話で前に乗り出すことがあった』
など、聞こえにくいのか会話がかみ合わない、話すことに疲れを感じているのかも?と少し感じる場合は、難聴のサインかもしれません。

呼び出し音が聞こえていない

『自動車の走る音に気付かないことがあったから心配』
『雨が降っているなど、家の外の気配に気が付かないみたい』
『電話の呼び出し音や玄関のチャイムが聞こえていないようだ』
など、少し離れた場所からの音に対しての反応の変化はありませんか?自動車の音など、生活に支障がある場合はお早めに相談しましょう。

コミュニケーションのヒント

人によっては小さい音は聞くことができても大きい音は聞きにくかったりするなど、難聴といっても一人ひとりその聞こえは異なります。また難聴は単に音が聞き取りにくくなるだけではなく、聞こえている場合でも鮮明に聞き分けることが難しくなります。
ここでは、補聴器を購入する前にできる、聞こえにくい方とのコミュニケーションのヒントをご紹介します。

相手の注意を自分に引きつける

聞こえにくい方と会話を始める前に「ちょっといいかな」など、これから会話を始めることを伝えてから話してみましょう。相手の注意をはじめに自分に引きつけることで、あなたに関心を向ける準備ができ会話の内容に集中しやすくなります。

はっきりと話すことを心がける

聞こえないからといって、無理に大きな声を出して話すのは避けましょう。はっきりと自然なスピードで話すことが大切です。
話すときは聞こえにくい方の傍に行き、お互いの顔が見える近い位置で話をしましょう。顔の表情や口の動きがわかると会話の内容が理解しやすくなります。口やあごを手などで隠しながら話すのも避けましょう。

静かな場所で話しましょう

家の中で話すときも、音楽やテレビの音が鳴る場所は避け、騒音がないところでの会話を心がけましょう。家族など複数人で会話する場合は、お互いの会話が重ならないように発言に注意し、はっきりと話してください。伝わりにくい場合は同じ言葉を繰り返すのではなく、違う言い回しを使うと通じやすくなります。