ロービジョン・弱視とは?

日本人の主な失明原因

グラフは日本人の主な失明原因を示していますが、失明まではいかなくても、ものが見えないわけではないが、日常生活において不自由さを感じている方が約145万人いると推定しています(日本眼科医会による)。
メガネやコンタクトなどの外科的処置によっても視力矯正が不可能な状態を『ロービジョン』と呼びます。疾患や障害の程度によって視覚特性が多様であるため、その人にあった対応やケアが必要なのです。

※中江 公裕ほか:厚生労働科学研究研究費補助金 難治性疾患克服研究事業
網膜脈絡膜・視神経萎縮症に関する研究
平成17年度 総括・分担研究報告書:263,2006(障害者手帳交付者の身体障害者診断・意見書の調査結果)より作図

日本人の中途失明の原因疾患を表す円グラフです。緑内障は24.6%、糖尿病性網膜症は20.0%、網膜色素変性症は13.7%、加齢黄斑変性症は9.8%、その他は31.9%です。

私たちの眼の力

私たちの眼は、ものを見分ける能力の『視力』ものが見える範囲をさす『視野』色を見分ける能力『色覚』の3つの視覚情報でものをで見ています。しかし眼や視神経、脳(視中枢)のどこかでこの視覚情報がうまく伝わらなくなるとものが見にくくなります。その状態を「弱視(ロービジョン)」といいます。
メガネやコンタクトレンズで矯正しても視力が上がらない場合が多く、すべてのものが見えないわけではないが、日常生活において不自由さを感じている方をさします。

目のイメージ
見え方に違和感があれば、早めに眼科医などに相談しましょう。