特集1:老化による眼の疾病 – 老眼だけじゃない、眼の老化に伴う症状と対策 | メガネスーパー

眼の健康寿命を、延ばす。

アイケア研究所レポート VOL.3

2015年8月11日発行

特集1:老化による眼の疾病 – 老眼だけじゃない、眼の老化に伴う症状と対策

「眼を守ることは、体全体を守ること」と捉え、眼から出される小さなSOSを見逃さず、こまめに検査や診断、アイケアを行えば、視力低下や眼の疾病を遅らせたり、軽減できる可能性も高まるのです。ここでは、老化による眼の疾病とその対策、自己チェック法をご紹介します。

老化による眼の疾病

眼の老化現象といえば、まず思い浮かぶのが「老眼」による視力低下ですが、特有の疾病にかかるリスクも増えていきます。

白内障や緑内障、加齢黄斑変性といった疾病は、いずれも極端な視力低下や視力を失う危険性もはらんでおり、早期発見が非常に重要です。また、眼の不調を放置していると、眼はもとより体全体の不調や疾病につながることも珍しくありません。

「眼を守ることは、体全体を守ること」と捉え、眼から出される小さなSOSを見逃さず、こまめに検査や診断、アイケアを行えば、視力低下や眼の疾病を遅らせたり、軽減できる可能性も高まるのです。

ここでは、老化による眼の疾病とその対策、自己チェック法をご紹介します。

老化による眼の疾病と自己チェックシート

白内障

眼のレンズの役割を担う水晶体は、加齢によって弾力が失われるだけでなく、徐々に白濁していきます。最初は水晶体の端からこの白濁が始まりますが、瞳孔まで広がると網膜まで光が届かなくなり、視界がかすむ、光がとてもまぶしく感じる、視力が低下するといった白内障の症状が出てくるのです。

白内障の多くは50歳くらい、早い人では40歳くらいから始まります。また、 紫外線の多い地域に白内障患者が多いことが分かっているほか、アトピー性皮膚炎や糖尿病を原因とする白内障もあるため、若年層でも注意が必要です。

思い当たることがある方は、まず、下のチェックシートで自己診断してみてください。5つ以上あてはまれば、白内障の初期症状かもしれません。

かつて白内障は不治の病とされていましたが、近年では、白濁した水晶体を眼内レンズ(人工水晶体)と取り替える新しい治療方法も確立されてきました。また、初期段階であれば、点眼液で進行を遅らせたり症状を軽減できる可能性もあります。

白内障による視力低下はコンタクトレンズやメガネによって矯正できるものではなく、治療が必要です。「おかしいな」と思ったら、眼科専門医で受診しましょう。

白内障の自己チェック

  1. 視界が白っぽく、かすんで見えるようになった
  2. 何かにぶつかったり、つまづく事が多い
  3. 階段の距離感がつかみにくく、階段を使うのが怖い
  4. 屋外ではまぶしく、眼を開けているのがつらい
  5. 天気の良い屋外では、人の顔がよく見えない
  6. 夕方暗くなると、自転車に乗るのが不安
  7. 拡大鏡(ルーペ)なしでは新聞が読めない
  8. 手元用のメガネでも、本や新聞が読めない
  9. 左右の眼の見え方の差が大きい
  10. 見えない方の眼だけでは歩けない
  11. 見えない方の眼の負担がもう一方にかかる
  12. メガネの度数を変えても、視力が出なかった
  13. 見えにくくなり、現在の生活に支障がある
  14. 見えにくくなってきて、今後の生活が不安

※5項目以上あてはまる方は、眼科専門医の受診をおすすめします。

加齢黄斑変性

加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)は、欧米では、失明の主な原因のひとつとして古くから知られており、近年、わが国でも増えてきている眼の疾病です。

この疾病は、加齢と共に網膜色素上皮の下に蓄積される老廃物によって、黄斑という網膜の中央にあるものを見るために重要な部分に障害が起きるものです。

加齢黄斑変性による失明は「社会的失明」と呼ばれ、光を完全に感じられなくなるものではなく、視界の中心が歪む、ぼやける、不鮮明になる、暗くなるといった視界の中心部に症状が見られます。

こちらも白内障と同様に、かつて不治の病といわれましたが、現在では、手術やレーザーを使用した治療、投薬やサプリメントなどでの治療が行われるようになってきました。こちらも下の表で、簡単な自己診断を行うことができます。

加齢黄斑変性の自己チェック

加齢性黄斑変性チェックシート

緑内障

日本人の視覚障害の原因疾患の第1位となっているのが緑内障です。40歳以上の20人に1人が緑内障と推定されていますがそのうちの90%は本人に自覚がないといわれています。

緑内障は、眼圧の上昇によって視神経が障害される眼の疾病です。なぜ発症する人としない人がいるのか、どのように発症するかなど詳しいことは分かっていませんが「眼圧が高い」「高齢」「近親者に緑内障の人がいる」「近視」「偏頭痛」などは危険因子といわれています。

緑内障のほとんどは自覚症状がないまま進行していくため、40歳を過ぎたら、眼科専門医で定期検診を受けると良いでしょう。こちらも下のチェックの要領で簡単な自己診断ができます。

緑内障の自己チェック

緑内障の自己チェック

※上記のチェック方法は、東京医大眼科教授・「四谷しらと眼科」院長 白土城照氏が考案

視力を維持するために出来ること

このような疾病から眼を守り、視力を維持するために大切なのは、まず「早期発見」です。普段から眼の状態や見え方に注意を向け、少しでも違和感や異変を感じたら、速やかに眼科専門医を受診することを心がけましょう。

また、加齢黄斑変性の危険因子といわれている「喫煙」をやめること、サングラス等で「日光から眼を守ること」などは、他の疾病においても有効と考えられます。

これらを積極的に実践することで、疾病の進行を遅らせたり、症状を軽減したり、視機能を改善・維持できる可能性が高くなるのです。

眼の酷使やケア不足による眼の症状

いわゆるアラフォー世代になると、眼の疾病とまではいかないものの、何となく不調を感じる、眼が疲れやすい、乾燥しやすいといった症状を感じる方が増えてきます。

しかも、このような症状を自覚しつつも、仕事などで眼を酷使し続け、特に何もケアせず放置しているという方が多く見られるのが現状です。加齢によって眼の機能が衰えてきている上に、負担が増え続けていくと、思わぬ眼の疾病を引き起こしたり、体の不調につながることもあります。また、最近なんとなく眼が乾くと思っていたら、それは眼の疾病の症状だった…というケースもあるのです。

ここでは、多くの方が経験する「ドライアイ」と、パソコンやスマホ等の利用によって増えてきた「VDT症候群」について取り上げてみました。

ドライアイ(眼の乾燥)

ドライアイの原因は?

ドライアイとは、涙の量が減り、眼が乾燥した状態をいいます。原因は、眼の酷使や乾燥などの生活習慣によるもの、また眼の疾病によるものがあります。原因の多くは、パソコン等のモニタを凝視することで「まばたき」が減ってしまうこと、エアコンの効いた屋内や、空気が乾燥している日も眼が乾燥しやすい環境であること、ストレスや疲労、睡眠不足、長時間のコンタクトレンズ装用なども眼の乾燥を招きやすくなります。

さらに、このような症状を放置していると、角膜炎や角膜潰瘍などに進んでしまうこともあるので要注意です。生活習慣を見直す、ストレスや疲れをためない、こまめに点眼液をさすなどの心がけや、こまめに専門眼科医への受診や検査を行うことが大切です。

VDT症候群

VDT症候群

近年、とくに注目されているVDT(Visual Display Terminal)症候群とは、パソコンやスマホ等のモニタを長時間見続けて作業することで発症する疾病のことです。厚生労働省が平成20年に行った調査によると、心的な疲労や症状がある労働者のうち、コンピュータを使用する労働者においては、眼の疲れや痛みを訴える割合が90%以上という結果が出ています。

近年では、仕事中はもとより、プライベートな時間もパソコンやスマホ、タブレット、ゲーム機、テレビと、同じ姿勢でモニタ画面を凝視する時間は増大するばかり。労働環境だけでなく、自己管理によって眼の負担を軽減したり、アイケアを行いつつ、眼の健康を維持することがますます重要になってきました。

また、大人だけではなく、子どもにおいても、教育現場では電子教科書などのデジタル教材の普及が進んでいるほか、家庭ではパソコンやスマホ、タブレットやゲーム機で遊ぶことが習慣化している傾向が見られます。

子どものVDT症候群対策については、保護者が正しい知識と高い意識を持ち、子どもの生活習慣の改善やアイケアに取り組むことが求められてきます。

老眼の放置は、眼の疾病を招くもと?

老化による眼の疾病を招く原因のひとつとして、眼に合わないメガネやコンタクトレンズを使うことで起こる「眼の疲れ」も挙げられます。とくに40代以降の方は、手元などの近見用の老眼鏡の併用や、生活・用途に応じた距離が、境目なく見ることができる累進レンズへの切り替え時期といわれています。

ここでは、そのチェック方法と正しい対策をご紹介します。

老眼のメカニズムと症状とは

老眼のメカニズムと症状とは

眼に入ってきた光は角膜を通り、カメラのレンズの役割を果たす水晶体を通って屈折し、眼球の奥にある網膜に到達します。そして、網膜でピントが合うように水晶体の厚さを調節します。老眼は、老化による調節機能の低下によって、近くが見えにくくなる症状のことです。

手元のものが見えにくい、薄暗くなると見えにくい、本や新聞の小さな文字は遠くに離さないと見えにくい、メガネの度が急に合わなくなった…といった症状が現れたら、老眼のサインかもしれません。

眼の状態と目的に合わせたメガネ選び

眼の状態と目的に合わせたメガネ選び

今、老眼鏡といわれるメガネは、遠用、近用とその中間の度数で段階的に構成された累進レンズが主流です。近年では境目のないレンズも多く、アイウェアとしてのお洒落も楽しめるようになっています。遠くから手元まで見える遠近両用レンズ。

ほかにも、手元から3~5mがよく見える室内用向け中近レンズ、手元から1m先までよく見えるデスクワーク向けの近々レンズがあり、用途によって使い分けが可能です。

また、UVカット効果の高い両面UVカットが施されたメガネレンズ、パソコン等の有害なブルーライトをカットするレンズなどもあり、眼の状態や目的に合わせた機能を選べます。

さらに、メガネフレームも見た目の好みだけでなく、顔の形や全体の雰囲気に合っているか、かけ心地が良く、ズレたりしないか、見やすい角度かなど、最適なフィッティングを行うことも大切。そのためには、何でも気軽に相談でき、正確な検査やフィッティングによって最適なメガネを提供してくれるメガネ専門店を選ぶことが重要です。

メガネスーパーは、快適なメガネの提供で 眼の健康延伸をサポートします。

メガネスーパーは、業界トップクラス水準の「トータルアイ検査」や「眼環境チェックシート」による総合的な検査システムと、オンリーワンの最適なメガネを提供するための「パーフェクトフィッティング」を実施。

さらに、見え方や品質に問題があった時や、破損時の返品や交換を保証する「HYPER保証システム」「HYPER保証プレミアムシステム」などのアフターサービスにも力を注いでいます。

適切な老眼鏡をかけることは、眼の健康を延ばすことはもとより、身体全体の健康維持や生活の質向上(QOL=Quality of Life)にもつながります。

メガネスーパーは、さまざまな面からお客様のアイケアをサポートしていきます。

トータルアイ検査

トータルアイ検査

メガネスーパーは、業界トップクラスの「トータルアイ検査」を実施中。独自の検査や綿密なカウンセリングを強みに、お客様一人ひとりのご要望をうかがった上で最適なメガネを提案しています。

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食生活の改善で、大切な眼を守ろう

生活習慣を改善することも、間接的なアイケアのひとつといえます。なかでも食事は、身体を作り、健康を維持することに直接関わるものであり、眼へのさまざまな効果も期待されます。ここでは、眼に良いとされる食事や食品(栄養素)についてご紹介します。

眼に良い食事を心がける

眼に有効な栄養素を参考に、バランスよく食べましょう。

眼に良い食事を心がける

眼に良いとされる食品(栄養素)は沢山ありますが、それだけを摂れば良いというわけではありません。主食、副菜、主菜、乳製品、果物の5つのジャンルをバランスよく摂ることを基本とし、その上で眼に良いとされる食品を参考にして摂っていくというのが良いでしょう。

眼に良い食品(栄養素)とは

眼に良い食品とは

ビタミンA

まず、レバーや緑黄色野菜に含まれるビタミンAは、眼の粘膜を保護し、網膜の状態を良く保つ働きがあり、眼の老化防止や視力低下予防に有効といわれます。

ビタミンB

ビタミンB群は目薬の成分にもよく使われており、眼の疲れを良くすることで知られます。ビタミンB群は、穀類やレバー、青魚、牛乳、卵、野菜、果物など多様な食品に含まれているため、摂りづらい時はサプリメントで補うのも良いでしょう。

ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE

ビタミンCとビタミンEは眼の水晶体の老化予防に、ビタミンDは眼の機能の活性化に効果があるとされています。

DHAについては、ドライアイや疲れ眼の改善、視力改善に効果があると研究結果も発表されています。青魚や赤身の魚に多く含まれる栄養素です。一時、眼が良くなると話題になったブルーベリーやカシスに含まれるアントシアニンは、眼の神経伝達を良くする効果や、光を感じるロドブシンという物質の再合成を促す働きがあります。

ルテイン

ルテインについては、加齢黄斑変性のリスクを減らすという実験結果で注目されています。ルテインの抗酸化作用によって、老化によって増える活性酸素を排除するという働きがあるためと考えられます。カニやサケ、イクラ等に含まれるアスタキサンチンも、眼精疲労や疲れ眼を解消するという実験結果が出ており、アイケアはもとより、アンチエイジングのサプリや化粧品にも用いられています。

眼に良い栄養素と食品

目に良い栄養素と食品

※I.U.:国際単位(こくさいたんい、IU)は、薬理学で用いられる、生体に対する効力でその量を表す単位。

若年時からのアイケアの重要性

年々、子どもたちの視力は低下傾向にあり、老眼年齢もどんどん若年化してきました。これまで眼の老化と向き合うのは中高年になってからというイメージがありましたが、今、子どもの頃からのアイケアの重要性が注目されてきています。ここでは、子どもの眼環境はいかに変化しているのか、保護者にできることは何なのかを考えてみましょう。

子どもの眼の成長

子供の眼の成長

子どもの視力は、生まれてから6~7年かけて、ものを見ることによって発達していきます。生後1~2ヶ月は、動くものがやっと分かる程度、平均視力は、1歳で0.3、2歳で0.6、3歳で0.8へと身体と共に成長していきます。4~6歳で視力が1.0以上になり、6・7歳でほぼ眼の機能が完成。成長期に眼球が長くなり、近視が進む場合もあります。

子どもの眼環境の変化と視力低下傾向

子供の眼環境の変化と視力低下傾向

学校教育にもパソコンが取り込まれ、帰宅してからもパソコンやスマホ、ゲーム機などを長時間使用する子どもが増えてきました。小学生の健康トラブルとして虫歯は年々減っているのに、近視はどんどん増加しているのが現状です。

その原因は、やはり、パソコン等のVDT(Visual Display Terminal)の長時間使用による眼の酷使が第一に考えられています。また学校や塾での勉強が忙しく、細かな文字を長時間読み書きしている子どもにおいても同様です。

保護者に出来ること

保護者にできる事

では、子どもの眼をどうやって守ることができるのか。まず、生活環境と習慣の改善をサポートすること。子どもが正しい姿勢で勉強やパソコン操作が出来る机とイス、照明等、眼の疲労を最小に出来る環境を整備。

また、パソコンを1時間使ったら、少し遠くを見て眼を休める、眼の筋肉をほぐす体操を促す等も有効です。

さらに眼のみならず精神的なストレスや身体の疲労がないか気を配り、気分転換したり十分に休養を取れるよう配慮することも大切です。

20歳から老眼は始まっている

20歳から老眼は始まっている

老眼のコア年齢は「45歳」といわれていますが、眼の老化はすでに20代から少しずつ始まっています。老眼は誰もが経験する老化現象。アイケアや生活習慣に配慮することによって進行を遅らせたり症状を軽減できる可能性はありますが、完全に止めることはできません。ゆえに20代では遠くが見える単焦点のレンズ、30~40代になったら手元も遠くも快適に見える多焦点のレンズを使うというように、老眼とうまく付き合うことが快適に過ごすコツといえそうです。

アイメイクと眼の疾病

アイメイクと眼の疾病

今、若い女性の間で、アイメイクによる眼の疾病が流行中。まつげの内側の粘膜にアイラインを引く事で起こる眼の炎症やドライアイ、まつ毛エクステの洗浄不足から「デモテクス」という顔ダニが付いて起こるかゆみや炎症などが代表的なもの。

寝る前に必ず洗顔する、メイクをよく洗い流すという習慣は眼にとっても大切です。

アイケア研究所とは

株式会社メガネスーパー(本社:神奈川県小田原市、代表取締役社長:星﨑尚彦、以下メガネスーパー)は、 「眼の健康寿命を延ばす」を目的としたアイケアサービスの拡充を図るべく「アイケア研究所」を発足しました。

これは、核となるミドル・シニアを中心とした約600万人の顧客と、医療従事者、そして、多様な商品・サービスを提供する取引先をネットワークし、最先端アイケアの提供を目指すアイケアカンパニー・メガネスーパーの新しい取り組みのひとつです。

この「アイケア研究所レポート」では、毎月、注目度の高いテーマを取り上げ、みなさまに役立つアイケア情報をお伝えしていきたいと考えております。