老眼鏡の基礎知識
Glasses Guide
老眼になる理由
そもそも老眼とはどんな状態を指すのか。何歳から老眼と呼ばれるのか。そんな疑問を持つ方も少なくないのではないでしょうか。また、老眼鏡をかけると老眼が進行する…などという都市伝説も出回っており、誤った認識や先入観から老眼を放置してしまい、悪化させてしまうケースも見られます。
老眼の対策は、心身の健康を守り、快適かつ豊かな生活を送るためにも大切な課題です。正しい知識を身に付け、もっと前向きに老眼と向き合ってみませんか?
老眼による目の症状について
1.水晶の硬化
カメラのレンズの役割を果たす水晶体は、右下の図のように、普段、遠くを見ているとき水晶体は薄く、近くを見るときに水晶体を厚くすることで、網膜でピントが合うよう調節しています。ところが40代を過ぎる頃になると、この水晶体は徐々に硬くなってきて弾力がなくなり、厚くする機能が衰えてしまいます。このことによって、網膜でのピント調節がうまくできなくなり、焦点が合う範囲が非常に狭くなります。近くのものを見ようとするとピントが合わず、視界がぼやけるようになります。水晶体の弾力は、肌の潤い成分としても知られているコラーゲンによるもの。主にこのコラーゲンが老化によって失われることによって、水晶体が硬化するものと考えられています。
2.毛様体筋の衰え
毛様体筋は、水晶体を支える目の筋肉です。毛様体筋と水晶体は、毛様小帯という細い線維で繋がっています。そして光が目に入ってきたときに、この毛様体筋が収縮することで水晶体の厚みが変化し、網膜でのピント調節を行うことができるのです。しかし、この毛様体筋の収縮力が衰えると、水晶体の厚みを変化させられず、網膜のピントが合わなくなります。また、毛様体筋は水晶体の潤いに必要な房水を運ぶ役割もしているため、毛様体筋の衰えは水晶体の弾力を失わせ、硬化させる要因ともなってしまうのです。
3.虹彩の動きの鈍化
目の瞳孔は、見たものを網膜に映すため、周りの明るさによって大きさを変え、水晶体に光の情報を送ります。そして、その瞳孔の大きさを調節しているのが、瞳孔の周りにある虹彩という筋肉です。この虹彩は、若いときには大きく、加齢に伴って縮小していきます。虹彩が老化すると、瞳孔を大きくしたり小さくしたりする筋力が衰えるため、薄暗い場所でも見えにくくなったり、色のコントラストも識別しにくくなったりします。