眼科専門医が教える。ビジネスパーソンに多い疲れ目の原因とは!?|眼鏡(めがね)、コンタクトレンズ、補聴器販売のメガネスーパー

眼科専門医が教える。ビジネスパーソンに多い疲れ目の原因とは!?

ビジネスパーソンに多い疲れ目の原因とは!?

ビジネスパーソンの皆さん、デジタル機器のディスプレーを見る時間と比例して目は疲れる一方のように感じませんか。「老眼かな」、と思い始めてから、目の疲労感はいっそうと増したような……。
いったい、この疲れ目の原因、理由は何なのでしょうか。眼科専門医で医学博士、むさしドリーム眼科(大阪市天王寺区)の武蔵国弘院長にお尋ねしました。

疲れ目

「眼精疲労」とは、休息しても疲れ目が改善せず、頭痛、肩こり、吐き気など別の症状を伴うこと

――デジタル機器を長い時間見ていると、目が疲れてくる理由について、教えてください。

武蔵先生 光を発する物を近距離で見つめる時間が長いほど、眼球をとりまく筋肉は緊張します。
スマホやパソコンを長時間使用するということはその緊張状態が続くわけですから、疲労を覚えたり、目がしょぼしょぼするなど違和感があったりします。ディスプレーから出る青色光は、散乱しやすい特徴があるため眼精疲労に影響する、とも言われています。
また、近距離の作業が長期間続くことで、目がその状況に適応して近視が進行することがあります。

――「疲れ目」とか、「眼精疲労」と呼ぶようですが、それはどういう状態を指すのでしょうか。何か違いはあるのでしょうか。

武蔵先生 眼科では、少し休む、睡眠をとるなどで回復する目の疲れを「眼疲労」と言い、「疲れ目」のことを指します。
休息をとる、デジタル機器を少しの間使用しない、目の乾燥や目の筋肉の緊張を和らげる目薬で改善を試みます。

一方で、休息してもとれない重篤な場合を「眼精疲労」と呼んでいます。これは疲れ目と同時に、頭痛、こめかみの奥が痛い、吐き気がする、不眠、三叉(さんさ)神経痛などの症状を伴うことがあります。

その原因は大きく3つに分けられます。デジタル機器の過度の利用などの「環境」にある場合のほか、不適切なメガネの使用やドライアイなどの眼に関連がある場合と、精神的なストレスや全身的な疾患が背景にある場合です。

疲れ目はメガネが合っていないことで起こることが多い

――眼に原因があるとは、具体的にはどういう状態でしょうか。ビジネスパーソンにありがちな例を教えてください。

武蔵先生 最も多いのが、「メガネやコンタクトレンズが合っていない」ことによる疲れ目です。同じものを何年も使っていると度は合わなくなります。
意外にも、そこに気付いておられない患者さんが多いのです。

メガネやコンタクトレンズを作るときは、「最もよく見ることが多い距離」に応じて、見えやすさを調整するようにします。
「遠くの風景を見ることが多い」のか、「自動車の運転が多い」のか、「デスクワークで書類やパソコンを見ることが多い」のか、「近距離で人の顔を見て話すことが多い」のかなどによって、メガネの合わせ方は違ってきます。
眼科医やメガネ店で自分の生活習慣についてよく相談してください。

――パソコン用メガネは、疲れ目に有効なのでしょうか。

武蔵先生 国際ブルーライト学会ができて注目されていますが、ブルーライトカットのメガネの使用は、デジタル機器対策として有効だと考えています。

ただし、なかにはブルーライトをカットしない粗悪レンズもあるようなので注意しましょう。また、ブルーライトカットメガネを使用しているからと言って、ディスプレーを見続けても大丈夫というわけではありません。

老眼になると、目の疲労感が増加していく

――最近、老眼を意識し始めました。同時に、急に目の疲れを感じるようになったのですが、老眼と目の疲れは関係があるのでしょうか。

武蔵先生 あります。誰しも、40歳ごろから老眼が進行します。
老眼になると、ピントを合わせようとする力が衰えるので、小さな文字を長時間読むことが続くと目は疲れやすくなります。

――老眼による目疲れを避けるためにできることはありますか。

武蔵先生 老眼になると、日常用、手元用、運転をする場合は運転用と、用途やライフスタイルに合わせたメガネ選びが必要であり、重要です。
1本のメガネですべてをまかなうのは無理なので、いかに生活シーンに合わせてうまくメガネを選ぶか。
老眼に関わらず、疲れ目対策はこれによるところが大きいでしょう。


――疲れ目の原因や気を付けるべき点がよく分かりました。ありがとうございました。

疲れ目の原因は一般に、「目の周囲の筋肉の緊張」、「メガネが合っていない」、「老眼」によることが多いということです。
今使っているメガネや老眼鏡が本当に自分の目にとって適切かどうか、また、パソコン用メガネを用意するなど、これを機に目の環境を見直してみてはいかがでしょうか。

武蔵先生

取材協力・監修:武蔵国弘氏

眼科専門医。医学博士。

むさしドリーム眼科(大阪市天王寺区)院長。

京都大学医学部卒。

NPO法人MVCメディカルベンチャー会議理事長。

一般社団法人アジア医療促進センター理事。

むさしドリーム眼科

http://dreamclinic.org/index.html

取材・文 阪河朝美/ユンブル