鍼灸師が教える。自分でできる「美眼」ツボ刺激法
鏡を見るたびに気になる、ほうれい線や額の横じわ。
中でも年齢を感じさせる目尻の小じわ、何とかならないものでしょうか。
「目が疲れると、目の周囲の小じわが目立ってきます」と話すのは、鍼灸(しんきゅう)師で美顔のためのツボ療法を実践している高田香菜子先生。目の疲れとともに、小じわの対策もできる「美眼」ケアの方法を教えていただきましょう。
しわは皮ふのゆるみ。目が疲れているときほど目立つ
高田先生はしわについてこう説明します。
「加齢によって筋肉が衰えると、皮ふはゆるみます。急に体重が落ちたときなども同じ現象が起こりますが、この皮ふのゆるみが『しわ』の原因です。
また、目が疲れているときは目の周りの血行が悪くなっていて、より小じわやたるみが目立つようになります。しわが気になる場合は、日頃から目の疲れを解消し、ハリのある皮ふを保つためのケアを行いましょう」
小じわと目の疲れは関係が深いのだとか……。言われてみれば、思い当たります。さっそく、具体的なケア法をご紹介いただきましょう。
目の周りのツボを押す
目の周囲や眉には、目の疲れを改善し、目の働きをアップさせるツボが集中しています。
まずは写真のように、
1.晴明(せいめい)
2.瞳子(どうし)りょう
3.四白(しはく)
4.太陽
5.陽白(ようはく)
上のそれぞれのツボを、数字の順番どおりに押して、疲れを癒しましょう。
1.ツボ「晴明(せいめい)」。左右の目頭の骨の近くにあるくぼみ。
上から、
2.ツボ「瞳子(どうし)りょう」。目尻から、自分の親指の幅半分ほど外側にある、骨の際のわずかなくぼみ。左右にある。
3.ツボ「四白(しはく)」。瞳から下にたどり、骨のへりから自分の親指の幅1本ほど下にある、骨の際のわずかなくぼみ。左右にある。
瞳子りょうを人さし指で、四白を中指で同時に刺激。多少位置がずれてもいいので、気持ちいいと感じる場所を探す。
4.ツボ「太陽」。こめかみから目尻に向かったところにある、骨の際のわずかなくぼみ。左右にある。
5.ツボ「陽白(ようはく)」。瞳の上、眉から2センチメートルほどのところにある骨の際のわずかなくぼみ。左右にある。
<ツボの刺激法>
気持ちよく感じる程度の強さで5秒ずつ×3回ほど刺激します。目の周りの皮ふはデリケートなので、力を入れる、強く押す、こするなどはしないようにしましょう。