いわゆる「老眼」の症状を自覚するのは45歳がピークといわれますが、最近、20~30代の若い層が、「手元の文字が見づらい」「近くのものにピントが合わず、視界がぼやける」といった老眼と同様の症状で眼科やメガネ店を訪れるケースが急増しています。とくに、スマートホン(以下、スマホ)を長時間使用する層に、このような症状が多く見られることから「スマホ老眼」と呼ばれるようになってきました。
スマホ老眼対策
スマホ老眼対策トレーニング
・遠景&ペン注視のトレーニング
【1回3セット 1日2回】
窓際の遠くの景色が見えるところで、ペンや鉛筆を手に持ち腕を伸ばします。ペンを両眼で3秒見たあとに、窓の外の遠景を両眼で3秒見ます(これで1セット)。3セットを1日2回行います。
・指スライドのトレーニング
【1回3セット 1日2回】
まずは指にランドルト環「C」を貼るか、文字を書きます。
1:近視の人は文字が指に書いた文字が両眼ではっきり見える位置から、遠視の人は両目で文字がぼやける位置からはじめる。
2:近視の人は文字がぼんやりする位置、遠視の人ははっきりする位置まで腕を伸ばす。遠ざけるときの時間は1秒間
3:1.の位置まで戻す。戻すときの時間は3秒間。
(これで1セット)
・眼球運動のトレーニング
【1回各3往復 1日1回】
肩幅ほどの幅で立てた親指を①左右①上下③ナナメ④逆ナナメに向きを変え、顔を動かさずに目だけで3往復するように視線を動かします。1回各3往復を1日1セット行います。
・ジグザグポスター横
【1日1回 目標時間:各10秒】
30センチ程度離した位置で、顔を動かさないようにして、視線だけでスタート①から②~ゴール⑫までを追いかけるように横方向の視線移動運動をおこないます。
その際、番号だけを眼で追うのではなくラインをなぞるようにして視線を移動させてください
・ジグザグポスター縦
【1日1回 目標時間:各10秒】
30センチ程度離した位置で、顔を動かさないようにして、視線だけでスタート①から②~ゴール⑫までを追いかけるように縦方向の視線移動運動をおこないます。
・ぐるぐるポスター
【1日1回 目標時間:各10秒】
30センチ程度離した位置で、顔を動かさないようにして、視線だけでスタートからゴールまでの線をたどり眼を回転させます
眼にいい食べ物
●ビタミンB6
水晶体や毛様体筋の代謝に役立ちます。
●ビタミンB2
角膜炎の予防に役立ちます。
●ビタミンE
目の老化防止や白内障予防に効果のある栄養素です。
●DHA
DHAは網膜の中に多く含まれているため、これを摂取することで網膜の働きを高め視力回復にも役立つとされています。
●ビタミンB1
神経伝達に関係するビタミンB1は疲れ眼予防に役立ちます。
●ビタミンA
暗い所で光を感知する物質を体内で生成するのに必要な栄養素です。また網膜の栄養素でもあり、眼の粘膜を保護する働きもあります。
●ほかにもいろいろある、目に良い食べ物
この他、ブルーベリーで有名なアントシアニン、ほうれん草やキャベツ、ブロッコリーなどに含まれ抗酸化作用を持ち眼の健康全体に役立つルテインなども、眼に良い栄養素であると言われています。また、ビタミンCはコラーゲンの合成に欠かせない栄養素で、これによって血管が強くなるため、不足すると眼の毛細血管も弱くなって視力低下に繋がります。
眼を大切にするスマホの設定
・明るさ
YahooやGoogleのトップページなど背景の白いページで調節するのが
おすすめです。文字の無い白い部分に注目します。
◆白い部分がライト(照明)のように感じたら、モニターは明るすぎです。
◆白い部分がグレーに見えたり、くすんで見えたらモニターは暗すぎです。
明るさ自動調整機能を使うのもひとつの方法ですが、このチェックは行ってみてください。
・文字サイズと文字色
小さすぎる文字を読み取ろうと眼を凝らすことが眼精疲労の原因となります。読みやすい文字の大きさを設定することによって負担を軽減することができます。カラーは薄い背景に濃い文字色というのが、眼に優しく、スタンダードに白の背景に黒い文字が一番読みやすいと言われています。