曇りや雨の日でもUV対策が必要な理由
天候の悪い日も紫外線は地上に届いている
UV対策は晴れの日だけで良いと考えがちですが、曇りや雨の日も紫外線は地上に降り注いでいます。雲はある程度 は紫外線を遮りますが、完全に遮るわけではないのです。世界保健機関(WHO)ではUVインデックス(紫外線の強さを表すUV指数)を活用したUV対策の実施を推奨しており、わが国では気象庁ホームページで日々のUVインデックスが確認できます。右のグラフでは、そのUVインデックスが、曇りや雨の日でもある程度の割合で示されているこ とがわかります。ほぼ全天が雲で覆われた状態でも薄曇りの場合は、快晴時の約8〜9割のUVインデックス、曇りの場合でも約6割のUVインデックスです。雲が比較的多くても日射しを多く受けていれば、快晴時よりも大きいUVインデックスとなる場合もあるといいます。なお、雨が降っている場合でも、快晴時の約3割のUVインデックスがあります。たとえ雨天でも、⻑時間にわたって外に出ていれば、想像以上に紫外線ダメージを受けてしまう可能性があるということです。晴れの日だけでなく曇りや雨の日もUVインデックスをチェックして、適切なUV対策を行って出かける習慣を付けましょう。
快晴時のUVインデックスを100%とした場合の天気毎のUVインデック紫外線が与える眼への悪影響
紫外線は肌の老化はもとより、眼の老化も促進させてしまいます。紫外線を多く受けることによって、老眼を促進させる原因になるほか、眼の疾病にかかるリスクも高くなると考えられています。たとえば「紫外線角膜炎」は、強い紫外線が角膜に熱傷を起こして発症する急性の角膜炎。大抵は一時的なものですが、何度も繰り返すうちに重篤化するケースもあります。「白内障」の中でも日本人に多く見られる「皮質白内障」や「加齢性⻩斑変性」、「翼状片」なども、紫外線と関係 があるといわれています。いずれも高齢者によく見られる 眼の疾病ですが、若い世代でも戶外で活動する時間が⻑い人に発症するケースが増えているのです。これらの眼の疾病は、ひどくなると視力障害や失明に至るものもあり、非常に注意が必要です。また、近年では子どものUV対策が注目されています。子どもは戶外での活動時間が⻑く、「生涯浴びる紫外線の半数は18歳までに浴びる」といわれるほど。紫外線のダメージは生涯にわたって蓄積されるため、少しでも早くからUV対策を行うことをおすすめします。
梅雨時のUV対策はココが大切!
曇りや雨天の眼のUV対策は、UVカットのメガネやコンタクトレンズ+αで
紫外線ダメージから眼を守る最大の武器はサングラスですが、雨の日には使いづらいという方もいらっしゃるでしょう。でも、UVカットのメガネやコンタクトレンズなら、天候にかかわらずUV対策ができます。また、メガネやコンタクトレンズに加えて、UVカットの傘やレインハット(雨用の帽子)などを使用すれば、さらに効果アップ!紫外線は直接受けるも のだけでなく、地面や建物などに反射してメガネの隙間から 入ってくるものもあるため、複合的に対策を行うことをおすすめします。とくに最近はUVカット効果のある晴雨兼用傘や 帽子が普及してきているので、1つ持っていれば、変わりや すい天気の時や急な雨にも対応できて安心です。
UVカットのメガネ、コンタクトの選び方
近年では、多くのメガネレンズがUVカット仕様となっています。そうでないメガネレンズでも、ほとんどの場合、メガネを作る際にUVカットのコーティングを施すことが可能です。また、メガネレンズの技術革新は年々進んでおり、UVカット 率が99%以上というサングラスに匹敵するもの、メガネの隙 間から入ってくる紫外線の反射を防ぐためメガネレンズの裏 側もUVカットが施されたものなども普及してきています。メガネレンズのUVカットは、今や常識となりつつあり、さらに高機能のレンズや多機能を備えたレンズが続々登場しています。眼の状態やメガネを使う環境、用途などに合ったメ ガネレンズを選びましょう。たとえばパソコンやスマホをよく使う方には、UVカットに加えて、眩しさを抑制し、眼に優 しい光だけを透過する機能を持ったレンズや、パソコンやス マホの有害なブルーライトをカットするコーティングを施し たレンズなどがおすすめ。レンズ面が大きめのメガネフレー ムで顔にフィットしたものを選べば、さらにUVカット効果はアップします。眼の老化の原因となる紫外線やブルーライトのカット+眼の疲労を抑える効果によって、アイケアの観点からも有効なメガネを作りましょう。 また、UVカットのコンタクトレンズは、眼にぴったり密着 して有害な紫外線をカットするというメリットがあります。 紫外線B波を約99%、紫外線A波を約96%カットするという高い効果を発揮するコンタクトレンズも増えてきているので要チェックです。UVカットのコンタクトレンズと、度無しの UVカットメガネを併用すれば、さらにUV対策として高い効 果が期待できます。
メガネフレームは、ある程度の大きさとフィット感が大切 高いUVカット率を誇る2WEEKSタイプのコンタクトレンズ アキュビュー(R)オアシス(R)もおすすめ!
雨と汗の季節のメガネメンテナンス
メガネが汚れやすい季節はセルフケアも大切
梅雨から夏にかけては、雨や汗、皮脂などでメガネが濡れたり、汚れたりしやすく、細菌も繁殖しやすい時期です。水洗いやメガネクリーナー、メガネ拭きなどを使って、メガネを清潔に保ちましょう。
メガネのお手入れ方法
・メガネを拭くとき
レンズの外側を持ち、レンズ専用のメガネ拭きで、サンドウィッチ をつまむ程度の力でそっと拭く。
・ごみやほこりなどが付着したら
水洗い⇒ティッシュで水気を取る⇒レンズ専用メガネ拭きで拭く。
・メガネが濡れたとき
すぐメガネ拭きで水分を取り、レンズの水跡や金属部の錆を防ぐ
・汚れがひどいとき
メガネクリーナーを使い、洗浄成分が残らないよう拭き取る。 または、中性洗剤を薄めた液で洗う⇒ティッシュで水気を取る⇒レ ンズ専用メガネ拭きで拭く。
★ハードコンタクトレンズをお使いの方は、レンズケースの交換もぜひ、この時期に。ケア用品も抗菌タイプがおすすめです。
メガネスーパーの「スーパークリーニング」をこの時期に!
メガネスーパーでは、メガネをより⻑く快適にお使いいただくために「スーパークリーニング」を提供しています。メガネが汚れやすく、劣化も進みやすいこの時期にこそ、ぜひ、最寄のメガネスーパーでメ ガネメンテナンスを行ってください。普段のお手入れでは手の届かない汚れも落とす完全分解洗浄をはじめ、部品の交換(一部有料のものや交換できないものがございます)、快適なかけ心地と最適な見え方を維持する歪み調節やフィッティングまで、しっかりサポートします。
ネジ調整・・・緩くなったネジの締め直しや古くなったネジの交換。
ナイロール糸交換・・・強い力で引っ張りレンズを吊っているナイロール糸を新品に交換。
先セル磨き・交換・・・汗や皮脂、スタイリング剤等の汚れ落とし。交換する場合も有。
セル磨き・・・白く変色したフレームを磨く。(素材や劣化具合により対応できない場合有)
ゆがみ調整・・・鼻当てや先セルのつる部分などのゆがみを調整。
完全分解洗浄・・・メガネの全部のネジを外して、細かな隙間の汚れもしっかり洗浄。
ワッシャー交換・・・レンズのがたつきの原因となるワッシャーを新品に交換。
鼻パッドクリーニング・交換・・・汗や皮脂、化粧品などで劣化しやすい鼻パッドをきれいに。