遠近両用コンタクトとは?
仕組み・特徴・選び方をわかりやすく解説

遠近両用コンタクトとは? 仕組み・特徴・選び方をわかりやすく解説

スマートフォンやパソコンを日常的に使う時間が増えたことで、「最近、近くと遠くのピントが合いづらい」と感じる人が増えています。
こうした変化は加齢による影響だけでなく、目の使い方そのものの変化も関係しています。
遠くを見るときは問題ないのに、スマホや本の文字が見えにくい。逆に近くにピントを合わせると、少し先がぼやける。このような状態の解決策のひとつが「遠近両用コンタクト」です。

遠近両用コンタクトがおすすめの方

  • スマホを少し離さないと文字が見づらい
  • 細かい文字を読むと目が疲れやすい
  • 夕方になるとピントが合いにくくなる
  • 遠くと近くを交互に見ると違和感がある
  • メガネの掛け外しが面倒に感じる
  • メイク直しがしにくい(コンタクトをつけると自分の顔がぼやける)

これらは単なる疲れ目ではなく、ピント調節機能の変化が関係している可能性があります。
もし複数当てはまる場合、遠近両用コンタクトを検討するタイミングに入っているといえます。

遠近両用コンタクトの仕組みと見え方の特徴

遠近両用コンタクトレンズの構造:遠く・中間・近くを見る度数の配置

遠近両用コンタクトは、1枚のレンズの中に「遠くを見る度数」と「近くを見る度数」が組み込まれているのが特徴です。メガネの二重レンズのように上下で度数が分かれているのではなく、レンズ全体に複数の度数が配置されています。
装用すると、遠く・近くの両方の光が同時に目に入りますが、脳がその中から見たい距離の情報を優先して処理します。
そのため、「遠くと近くが同時にはっきり見える」というより、「見たい距離に自然にピントが合う」見え方になります。

網戸を見た時の見え方イメージ
遠くを見た時の見え方イメージ

網戸を通して遠くの木を見る時、網戸を見ようとすると網戸が、遠くの木を見ようとすると木が見えるように、脳には見たいものにピントを合わせる機能があります。遠近両用コンタクトではその機能を利用するため、実際の使用感としては、「すべてが同時に見えている」というよりも、状況に応じてスムーズにピントが合うように感じる見え方になります。
また、使い始めは見え方に少し慣れが必要な場合もありますが、多くの場合、日常生活の中で徐々に違和感が軽減されていきます。

遠近両用コンタクトの種類

遠近両用コンタクトには、使用期間(1DAY・2WEEKなど)の違いだけでなく、レンズ内の度数の配置設計やバランスの違いによっても種類が分かれます。
見え方の感じ方はこの設計によって大きく変わるため、「どの距離を重視する設計か」を理解し、自分の生活にあった見え方の商品を選ぶことが大切です。

① 使用期間による違い(1DAY・2WEEKなど)

まず基本となるのが使用サイクルの違いです。
1DAYタイプは毎日新しいレンズを使用するため、衛生面に優れており、初めてコンタクトを使う方にも選ばれやすいタイプです。
2WEEKタイプは一定期間同じレンズを使用するため、コストと使い心地のバランスを重視する方に向いています。
ハードコンタクトは既製品のソフトコンタクトでは対応しきれない、度数の強い方におすすめのタイプです。

② レンズ設計による違い(見え方の中心設計)

中心近用タイプと中心遠用タイプの度数配置の違い

遠近両用コンタクトは、1枚のレンズの中で遠くと近くの度数をどう配置するかによって見え方が変わります。
代表的な設計には以下があります。

中心近用タイプ

レンズの中心に“近くを見る度数”を配置し、外側に遠くを見る度数を配置する設計

スマホ・読書・PC作業が多い方に向きやすい

中心遠用タイプ

レンズの中心に“遠くを見る度数”を配置し、周辺に近くの度数を配置する設計

運転・外出・スポーツなど遠方重視の方に向きやすい

どちらが優れているというものではなく、生活の中でどの距離を優先するかによって適した設計が異なります。

③製品ごとの“度数配分(バランス)の違い”

さらに同じ「中心近用」や「中心遠用」であっても、製品ごとに遠く・中間・近くの度数の配分比率が異なります。
例えば、近くの見え方を強めにした設計もあれば、遠くのクリアさを優先した設計もあり、そのバランスはメーカーや製品ごとに調整されています。
そのため、同じ度数のレンズでも「見え方の印象が違う」と感じることがあります。

遠近両用コンタクトのメリット

遠近両用コンタクトは、遠くと近くの両方の見え方を1枚のレンズでサポートできるため、スマホ・PC・外出など距離の違う視線移動が多い日常でも、ピント合わせの負担を軽減できるのが大きなメリットです。
そのため、仕事でパソコンと資料を見る機会が多い方や、外出時に遠くと手元を頻繁に見比べる方、メガネの掛け外しを煩わしく感じる方に向いています。

遠近両用コンタクトを初めて使うときのステップ

コンタクトレンズを初めて使う場合は、まず眼科での検査とフィッティングが基本となります。
これまでコンタクトレンズを使ったことがあれば、今の度数や見え方を確認したうえで、自分の見たい距離に合わせてレンズを選びます。
初めは違和感が出ることもありますが、数日から数週間かけて徐々に慣れていくのが一般的です。

店頭で遠近両用コンタクトを相談する様子

ただし、先に述べたように遠近両用コンタクトは通常のコンタクトと比べ、製品によって設計が異なります。自分で選ぶのに不安がある方は、メガネスーパーでお気軽にご相談いただけます。
コンタクト専門スタッフが店舗に常駐し、見え方のお悩みや使用目的を伺いながら、適したご案内を行っています。
提携眼科をご紹介し、いくつか試しながら自分に合った見え方を見つけることも可能です。

まとめ

視力の変化は避けられないものですが、その対応方法は一つではありません。
遠近両用コンタクトは、遠くと近くの見え方を自然につなぎ、日常のストレスを軽減する選択肢のひとつです。
メガネの掛け替えや見えづらさに悩む時間を減らし、自分らしい見え方を取り戻すための手段として、まずは一度ご相談ください。

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