近年の歯科医の仕事は、顕微鏡で患者の口腔内や精密な歯科技工士の仕事をチェックしたり、パソコンで口腔のレントゲンやデータを見たり、書類を作成したり、スマホで情報収集を行ったりと、モニタを見ながらの仕事も増えており、眼の調節力サポートはますます重要です。
歯科医師にとって、眼から入ってくる情報はすべて患者さんの状態をいかに正確に把握し、適切な判断を行うかにも関わります
神津デンタルオフィス
神津 聡 院長(1968年生まれ) 祖父、父、兄、姉が歯科医師、母は歯科衛生士という歯科一家に育ち、最先端の医療技術を積極的に習得してきた神津院長。白金高輪駅前のクリニックは、今年、開業10周年を迎える。ヨーロッパ歯科審美学会(EAED)の日本人初の会員であるほか、日本歯科審美学会、日本顎咬合学会、アメリカインプラント学会など所属学会も多い。また、スタディグループ「5-D Japan」にも参加し、日々研鑽を積む。
※写真のメガネ:レンズは“SEEMAX…シーマックス”、フレームは“RAKISH…ラキッシュ”(カラー:GR/EG)
Q.メガネが必要ではないかと感じたのはいつ頃?
子どもの頃から視力が良く、メガネとは無縁でした。今から5年ほど前…42歳頃ですね、あれっ?と思ったのは。爪を切る時、気付けば手を伸ばして遠目に見ながら爪を切るようになっている。そういえば、本を読むときも遠くに離して読むようになってきた。おかしいな、以前はもっと近くで見ていたはずなのにって(笑)。それでも、老眼は60代以上のイメージだったので、まだまだ大丈夫と思っていたんです。今回、老眼を自覚するピークが45歳と聞いて、ちょっとショックでしたね。
Q.仕事中に眼をよく使っていると感じることは?
歯科医師にとって眼から入る情報は全てですから、かなり眼は使いますね。たとえば、歯科技工の世界は精密になってきており、私たち歯科医師も25倍の顕微鏡を使ってその適合を詳細にチェックします。あとパソコンやスマホを使う時間も意外に長いんです。口腔のレントゲンを見たり、学会での発表用のプレゼン資料を作ったり、Facebookで所属しているスタディグループのメンバーの症例をチェックしたりと、パソコンとスマホを合わせて1日4時間くらいは使っていますね。眼の疲れから目頭の奥が痛くなり、自分で目頭をつまんでマッサージをしたりもしていましたね。肩こりもかなりありました。
Q.メガネスーパーの検査を受けた感想は?
私も歯科の検診をやりますが、ここまで精密に眼の検査をやるのかってビックリしました(笑)。視力だけでなくて、左右のバランスとか、本当に丁寧に検査してもらえて、ああ、メガネってこのように作るんだって感心しました。
Q.メガネを作って期待できることは?
顕微鏡で見るものは拡大されるので不自由はないですが、たとえば、患者さんの口元を見る、全身のバランスを見る、歯の色や歯並びを見る、それらの情報をすべて眼から得て判断するために「よく見えること」は何より重要な要素だと思います。ひと昔前の老眼鏡と違って、フレームのデザインも比較的自由に選べて、レンズにも境目がないので、お洒落を楽しめるのもいいですね。