夜の見えにくさ、放置していませんか? 「夜間視力」について

監修:八木 正人 氏
カテゴリー:視力
夜の見えにくさ、放置していませんか? 「夜間視力」について

夕暮れ時・雨の夜・対向車のヘッドライト——

昼間はよく見えているのに、なぜか夜だけ視界が不安定。
それは「夜間視力の低下」のサインかもしれません。

原因・対策・セルフチェックまでわかりやすく解説します。

  • 0.8

    昼間1.0が夜間では
    この程度に低下

  • 60歳~

    急激に低下が
    始まる年齢

  • 70歳+

    免許更新で
    夜間視力の測定が必須

こんな症状、心当たりありませんか?

夜間視力の低下は、特定の場面でこんな形で現れます。
「暗いところで見づらいのは当たり前」だと思っていたその不快感、実は改善できるかもしれません。

以下の症状に1つでも当てはまれば夜間視力の低下が疑われます。

  • 対向車のライトが
    やたらまぶしい

    LEDヘッドライトから来る強い光で一瞬視界が白くなる「グレア現象」。特に雨の夜は路面反射も加わって危険度が増します。

  • 夜間・夕方になると
    視界がぼやける

    昼間ははっきり見えていた看板や標識が、夕方以降にぼんやりしてくる。「目が疲れてきたから」と見逃していませんか?

  • 暗い場所に入ると
    目が慣れるまで時間がかかる

    映画館や暗い駐車場に入った瞬間、全く見えない時間が長くなった。これは「暗順応」の遅れによる夜間視力低下のサインです。

  • 雨の夜は特に見えにくい

    濡れた路面への反射光と対向車のヘッドライトが重なり、視界全体がギラついて見える状態。コントラストが著しく低下します。

  • 暗い服の歩行者に気づきにくい

    夜間に「蒸発現象」が起きると、暗い服装の歩行者が対向車のライトで見えなくなります。夜間視力の低下で、さらに危険が増します。

  • 看板・標識の文字が読めない

    昼間は問題なく読める標識が夜になると判読できない。これは夜間にコントラスト感度が下がることで起きる典型的な症状です。

夜間視力の仕組みを知ろう

なぜ夜になると見えにくくなるのか。目の構造からわかりやすく解説します。

目には2種類の視細胞がある

昼間(明所)の目の状態

※昼間でも暗所では桿体細胞が働きます

瞳孔の大きさ
小さく閉じている (2〜4mm)
主に働く視細胞
錐体細胞
色の識別
◎ 鮮明
コントラスト
◎ 高い
視力 (例:1.0の場合)
1.0

錐体(すいたい)細胞

明るい場所で働く・日中の視覚の主役

  • 明るい場所で鮮明な視界を担当
  • 色の識別が得意(赤・緑・青の3種類)
  • 網膜の中心部(黄斑部)に集中
  • 加齢でも比較的機能が維持される
  • 数:約700万個(全体の約5%)

夜間(暗所)の目の状態

※夜間でも明るい場所では錐体細胞が働きます

瞳孔の大きさ
大きく開く (6〜8mm)
主に働く視細胞
桿体細胞
色の識別
△ 低下
コントラスト
△ 低下
視力 (同じメガネで)
約0.8に低下

桿体(かんたい)細胞

暗い場所で働く・夜間視力の主役

  • わずかな光でも物を感知できる
  • 色の識別は苦手(白黒に近い認識)
  • 網膜の周辺部に広く分布
  • 加齢・病気・ビタミンA不足で機能低下
  • 数:約1億個以上(全体の約95%)

夜間視力が低下する6つの原因

夜間視力の低下は加齢だけが原因ではありません。若い世代にも起こりうる原因を知って、早めの対策を。

  • 1

    加齢による桿体細胞の減少

    視細胞は年齢とともに数が減少。特に60歳を超えると急激に夜間視力が低下します。

    40代〜 要注意

  • 2

    白内障・緑内障などの目の病気

    白内障では水晶体が濁り、夜間の乱反射が増加。緑内障は視野を狭める深刻な病気です。

    50代〜 特に注意

  • 3

    近視・乱視の変化(夜間近視)

    暗くなると見づらさによる過調節の影響で「夜間近視」が発生。昼のメガネが夜には合わなくなることも。

    全年齢で起こる

  • 4

    ビタミンA不足

    桿体細胞に必要なロドプシンの材料がビタミンA。不足すると夜盲症のリスクが高まります。

    全年齢で起こる

  • 5

    目の疲れ・ドライアイ

    PC・スマホの長時間使用による目の疲労やドライアイが夜間視力をさらに悪化させます。

    20代〜 増加中

  • 6

    瞳孔拡大の影響

    暗くなると瞳孔が拡大し「収差(ぼやけ)」が発生。見え方のクオリティが低下するケースがあります。

    全年齢で起こる

夜間視力の低下グラフ

夜間視力と交通安全

夜間視力の低下は、あなたと周囲の人の命に直結する問題です。3つの代表的な危険シーンを知っておきましょう。

  • グレア(眩惑)

    グレア(眩惑)

    LEDヘッドライトの強い光で視界が一瞬「白飛び」する現象。夜間視力が低下していると回復に時間がかかり、その間の運転が非常に危険です。特に雨天では路面反射でさらに悪化します。

  • 蒸発現象

    蒸発現象

    対向車と自車のヘッドライトが交差する地点で、暗い服の歩行者が「消えて見える」現象。夜間視力が低下していると、この現象が起きているエリアが広くなり発見が遅れます。

  • 標識の視認遅れ

    標識の視認遅れ

    コントラスト感度が低下すると、道路標識・信号・白線の認識が遅れます。速度が出ているほど対応時間が短く、ブレーキが間に合わない危険性が高まります。

知っていますか?高齢者の免許更新では「夜間視力検査」が義務づけられています

明るい場所から暗い場所に移動した際に目が慣れるまでの「暗順応」。この機能は加齢とともに遅くなり、特に高齢者では回復に長い時間がかかります。

70歳以上の運転免許更新では、動体視力・夜間視力・視野の検査が法律で定められています(道路交通法)。それほど夜間視力は交通安全に直結する能力です。

夜間視力の低下は40〜50代から始まります。早めの自覚と対策が、将来の安全運転を守ります。

夜間視力を改善する2つのアプローチ

夜間視力の低下には、まずこの2つの対策が有効です。あなたに合った方法を選びましょう。

夜間視力対応レンズで、夜の視界を快適に

専用レンズを使うことで眩しさを軽減しながらコントラストを向上。夜間の視界を大幅に改善できます。

レンズ名 主な効果 こんな方に コントラスト向上 備考

ネオコントラスト

人気No.1

585nm付近の光をカットしコントラスト向上 対向車がまぶしい方・眩しさが辛い方 ★★★★★ 夜間運転JIS基準クリア

ナイトビュー

バランス型

LED光源の眩しさ軽減+明るさ確保 街灯・LED看板が気になる方 ★★★★☆ 視界の明るさも重視

JIS規格に関する重要事項:可視光線透過率75%未満のレンズは、夜間・薄暮時の運転に使用することが禁止されています(日本産業規格)。 どのレンズが自分に合っているか迷ったら、ぜひメガネスーパーにご相談ください。安全基準をクリアした最適なレンズをご提案します。

メガネスーパーの「トータルアイ検査」で夜間視力を正確に測定

自分の夜間視力の状態を正確に知ることが、最善の対策への第一歩です。

  • 昼夜両方の視力を測定

    特殊な照明装置で「昼の明るさ」と「夜の暗さ」を再現し、同じ目の状態を比較測定します

  • 精緻な視力の測定

    屈折度・角膜形状データを解析した上で、熟練スタッフが対話しながら最適な処方を提案します

  • 最適レンズをその場でご提案

    測定結果をもとに、あなたの目と生活スタイルに合った夜間視力対応レンズを具体的にご提案します

測定の流れ(約30〜60分)

  1. 1

    問診・カウンセリング

    現在の症状と日常の見え方についてヒアリング

  2. 2

    昼間視力の測定

    標準的な明るさでの視力・屈折度を確認

  3. 3

    夜間視力の測定

    暗所を再現した照明下での視力・コントラストを測定

  4. 4

    結果のご説明・提案

    測定結果と最適なレンズ・対策を丁寧にご説明

夜間視力に関するよくあるご質問

Q1. 視力が1.0あるのに夜だけ見えにくいのはなぜですか?
A1.
通常の視力検査は「明るい環境」での測定です。暗所では瞳孔が大きく開くため、目の周辺部を通る光の影響や暗所でピントを合わせようとする調節の影響で「夜特有の見づらさ(収差)」や「夜間近視」が発生するケースがあります。これは視力が悪いとは別の問題です。昼間1.0が見えるメガネでも、夜間視力は約0.8程度に低下するのが一般的です。
Q2. 夜間運転にサングラスは使ってもいいですか?
A2.
日本産業規格(JIS)により、可視光線透過率75%未満のレンズは夜間・薄暮時の使用が禁止されています。一般的なサングラスは夜間運転NGです。夜間用のグラスを選ぶ場合は、必ず「夜間運転可能」の表記と透過率をご確認の上、メガネスーパーにご相談ください。
Q3. 若い人でも夜間視力は低下しますか?
A3.
はい、加齢だけが原因ではありません。スマートフォンやPCの長時間使用による目の疲れ・ドライアイ、ビタミンA不足、睡眠不足などによって20〜30代でも夜間視力が低下することがあります。最近の若者に「夜の運転が怖い」という声が増えているのも、こうした要因が関係しています。
Q4. 夜間視力はメガネで改善できますか?
A4.
夜間専用レンズや夜間対応レンズを使ったメガネで眩しさを大幅に軽減し、コントラストを高めることで夜の視界を劇的に改善できます。

また、昼用(明所用)と夜用(暗所用)で異なる度数のメガネを使い分けることも有効な対策です。
Q5. 白内障があると夜間視力はどうなりますか?
A5.
白内障では水晶体が濁り、光が乱反射するため夜間視力が特に低下します。昼間は瞳孔が小さいため影響が出にくいですが、夜間に瞳孔が開くと乱反射がひどくなります。80歳以上ではほぼ全員に白内障が発生するとされています。白内障は手術での治療が可能なため、気になる方は早めに眼科を受診してください。
Q6. 高齢者の免許更新で夜間視力検査があると聞きました。どんな検査ですか?
A6.
70歳以上の運転免許更新時に行われる高齢者講習では、専用の夜間視力検査器を使用して「暗順応の速度」と「暗所での視力」を測定します。明るい状態から暗い状態にして、どのくらいの時間で目が慣れるか(暗順応時間)と、暗所での視力を数値化します。合否はありませんが、講師からの個別指導が受けられます。

夜の見えにくさを解決しましょう

メガネスーパーでは、夜間視力専用の照明装置を使った
「トータルアイ検査」を実施中。昼と夜の視力を両方測定し、
あなたに最適な解決策をご提案します。

この記事の監修者

八木 正人 氏

監修:八木 正人 氏

1級眼鏡作製技能士|アイケア技能検証グループ
専門領域:視力の測定・遠近両用を始めとしてレンズ全般・メガネの見え方に関する専門知識・技術

1997年にメガネスーパーへ入社。約30年にわたりメガネに関する業務に携わり、店舗での実務経験や長年の現場マネジメントを通じて、視力測定やレンズ、メガネの見え方に関する知識と技術を培ってきた。
現在はアイケア技能検証グループに所属。これまでの豊富な現場経験と、測定・レンズに関する専門知識・技術を活かし、メガネスーパーのアイケアに関する技術・品質の向上に携わっている。
国家検定資格である「1級眼鏡作製技能士」を保有。

監修者一覧を見る

監修:八木 正人 氏
カテゴリー:視力

おすすめ記事

店舗写真

ご相談はお近くの店舗まで

全国のメガネスーパー店舗でいつでもメガネのご試着・視力測定・クリーニング・掛け心地の調整ができます。事前予約でスムーズにご案内します。

お近くの店舗を探す

事前のご予約でスムーズにご案内いたします

来店予約はこちら

News