LINEのメガネスーパー公式アカウントで実施した“【都市伝説】メガネやコンタクトで視力は落ちるか!?”のアンケート結果を発表!
異業種企業・医療従事者・お客様と共に眼の健康寿命の延伸に繋がる商品・サービス開発を行うメガネスーパーが発足させた『アイケア研究所』が、750万人のデータベースを活用したリサーチを実施。今回のテーマは「メガネやコンタクトで視力は落ちるか!?」に対し、みなさんがどの様な意識か?を調査してみました。
それでは、今回の調査結果を見てみましょう!
アンケート結果
アンケート実施期間:2015年5月16日〜2015年5月24日
回答総数:811件
質問:メガネやコンタクトで視力は落ちるか!?
メガネやコンタクトで視力は本当に落ちるのか?
メガネやコンタクトを使用していると目が悪くなる。これは半分正解で、半分不正解。…つまり、どういう事なの?と思われたあなた。この答えを知るためにはまず、眼が悪くなる理由を知る必要があります。
目が悪くなる理由とは?
目が悪くなる=視力が落ちるメカニズムは、様々な要因が関わっており、一元的に「コレ!」とは言い切れません。主な要因として挙げられるのは、遺伝的な事、近い距離で本を読むなど生活環境的な事などがあります。
では、メガネやコンタクトレンズが視力を弱める事が要因となる場合とはどの様なものか?
それは「目がピントを合わせる力を弱めてしまう使い方」をしてしまう場合に起き得るのです。モノを見る時、私達は目の水晶体をカメラレンズの様に、厚さを調節してピントを合わせています。この水晶体の厚さを調節する筋肉を「毛様体筋」と言います。
遠くのモノを見る時は毛様体筋を緩め、水晶体を薄くする。近くのモノを見る時は毛様体筋を緊張させ、水晶体を厚くする。この様にして、私達は無意識のうちに眼の筋肉を使いピントを合わせています。眼が悪くなるというのは、この毛様体筋の動きが弱まり、ピントを合わせづらくなる眼精疲労にあるのです。
パソコンやスマートフォンの画面を長時間見続けていると眼が疲れてしまいますよね。これは、毛様体筋が緊張し続ける事により疲労が溜まるからです。ピントを合わせる為に眼の筋肉へ余計な負荷をかけること、これが眼精疲労の要因です。
この眼精疲労が蓄積することで毛様体筋が適切なピント調整を行なうことが出来なくなり、結果的に視力が落ちる事になるのです。
メガネやコンタクトレンズの役割とは
メガネやコンタクトレンズの役割は“視力矯正”にあります。視力が落ちる=ピントを合わせる力が弱っている、という状態を、メガネやコンタクトレンズで“矯正≒補う”事で、モノを見えやすくしています。
先ほどの視力が落ちる要因にあった「遠くのモノを見る時は毛様体筋を緩め、水晶体を薄くする。近くのモノを見る時は毛様体筋を緊張させ、水晶体を厚くする。」という点。メガネやコンタクトレンズの役割は、これを補う事にあるのです。
つまり、メガネやコンタクトレンズには適切に見える距離という物があるという事です。遠くが良く見える・近くが良く見える。これが両方完全に叶うという事は無く、検査を通じ、使う人それぞれの生活環境へ合わせた適切な矯正度合いを見極め、度数が決められています。
この度数が実際の使用環境に合わない状態で使い続けると、眼に余計な負荷をかける事となり、視力が低下してしまいます。これが「メガネやコンタクトで視力は本当に落ちるのか?」という問いに対し、「半分正解」の意味です。
自分の眼環境・使用環境に合わないメガネやコンタクトレンズを使っている場合は視力が低下します。つまり、適切な度数のメガネやコンタクトレンズを使用している限りは視力が低下する訳では無いのです。
30歳代を境に表れる、メガネやコンタクトレンズへ対する意識の違い
「メガネやコンタクトで視力は本当に落ちるのか?」へ「YES」と回答した人は、年齢が下がるにつれ増える傾向にあります。これはどういう事か? 学校などで「メガネは常にかけていなさい」と教わった人が多い世代である可能性があります。
先に述べた様に、全ての距離へ対応したレンズはありません。黒板などを見る時は遠くを見る状態。教科書を見る時は近くを見る状態。にも関わらず、常にメガネをかけ続ける事で、眼に余計な負荷をかけてしまい、結果的に視力が落ちたという実体験があるからこそ「YES」と回答した方が多い傾向にあると推測されます。
また、年齢が下がる程、スマートフォンの使用時間が比例して長くなるという点も、「YES」と回答した方が多い要因とも考えられます。遠くを見るために作られたメガネやコンタクトレンズで長時間スマートフォンの画面を見つめ続けている事で視力が低下し、その結果「メガネやコンタクトレンズで視力が落ちる」と感じているのかもしれませんね。
コンタクトレンズは使用方法で視力を悪化させる事も
コンタクトレンズはメガネ以上に、使用方法が視力へ大きな影響を及ぼす事があります。
コンタクトレンズは基本的に、遠くが良く見える様にする為のモノです。よって、パソコンやスマートフォンなど近くのモノを長時間見続ける事には適しません。コンタクトレンズ使用者の方で、視力がどんどん低下する…という方は、コンタクトレンズの着用時間を見直したほうが良いかもしれません。
長時間コンタクトレンズを装着し続けると、ドライアイになりやすく、涙の量が減ってしまいます。涙の量が減ると人間が本来持っている細菌の繁殖を抑える力が弱まるだけでなく、角膜や結膜など眼球へ傷をつけてしまう可能性が高まります。
コンタクトレンズを使用している方は、3ヶ月に1度は検診を受け、適切な使用方法を相談しながら正しく着用する様にしましょう。
正しくコンタクトレンズを使う事で、視力の低下を防ぎながら、快適な生活を送る事が出来るのです。
メガネやコンタクトレンズは正しい知識を持って使おう
メガネ・コンタクトレンズは自分の眼環境・使用環境に合わせ、適切な使い方をしている限りは直接的に視力を低下させる事はありません。正しい検査と定期的な検診を受けることで、視力の低下は防げるという事でもあります。
特に、正しい検査はとても大切です。自分の使用環境へ合った度数のレンズ、自分の顔の形へ合ったフレームを選択する事が最も重要です。これについては「その疲れはメガネが原因?「合わないメガネ」が瞳の健康寿命を縮める理由」という記事で詳しく解説をしているので、ぜひチェックをしてみてください。