美容師の仕事において、美的センスや技術の基盤となる「見る力」は非常に重要な要素のひとつ。 今回は、美容師特有の眼のお悩みと、累進レンズメガネの体験談をうかがってみました。
手元の髪の状態を凝視したり、全体のバランスを引いて見たりの繰り返し。眼をよく使う美容師には、良いメガネが必要だと実感しました。
濱崎大一さん
美容室SWIP(スウィップ)代表&プロデューサー、スタイリスト 1965年生まれ
東京・銀座でのサロン経営とサロンワークを中心に、広告のヘアメイク、美容メーカーの製品開発、外部講師など多方面で活躍中の濱崎さん。全般用とサロンワーク用に、2種類の遠近用の累進レンズメガネをお使いいただいています。
※写真は全般用のメガネ:レンズは“MEKARA…メカラ” の遠近両用、フレームは“LUCERA…ルセラ”
Q.メガネをかけ始めたのは、いつ頃から?
15年ほど前、手元の小さな文字が見えにくくなってメガネを作りました。視力自体はさほど悪くなかったせいか、その時は、メガネ屋さんもどんなレンズが良いか困っている様子でしたね。結局、乱視用のメガネを作りましたが、それで良く見えるようになったという実感もあまりなくて。以降も何度かメガネ新調しましたが、なんだか年々、手元が見えにくくなっている気はしていました。
Q.30代後半から40代は、老眼が始まる平均的な年齢といわれていますが?
「老眼鏡」という響きに拒否反応があって、それを自分がかけるなんて思いもしませんでした。細かい文字が見えなかったり、眼の疲労が増しているのを自覚しつつも何とかやり過ごしてきたという感じです。でも、実は最近、スマホを見ると細かい文字がボケボケで読めなくて、さすがに「このままではまずいかな」と思い始めていたところだったんです。
Q.美容師の仕事は、眼を酷使すると思われますか?
カットなどでは手元を凝視して、ヘアスタイルは引いて見るという繰り返しで、眼はかなり使います。あと仕事中にメガネが汚 れるのですが、薬剤などの飛沫が跳ね返っているようなんです。これも眼に良くないでしょうね。また、販促物作成や事務処理な どのデスクワークもあり、夜には眼の疲れもピークになります。
Q.新しいメガネのご使用状況は?
私は美容師の仕事とサロン経営という2つの仕事に合わせて、メガネも2種類使っています。
まず最近、店内の照明が“LED”に替わって眩しかったのですが、サロンの仕事では髪質やカラーリングの色を見るためにカラーレンズは使えなかったんです。でも無色でも雑光を遮り、眩しさを緩和する高機能レンズの“b.u.i…ビュイ ”でその悩みが解消しました。
また初めての遠近両用で、手元の髪の状態から全体までクリアに見えるのにビックリしましたね。
デスクワークや外出用は“MEKARA…メカラ”の遠近用レンズのメガネ。手元から遠くまで眼の負担なく快適に見えて、長くかけていても疲れません。フレームデザインも、サロンワーク用はスポーティーで個性的、全般用はトラッドと使い分けています。
メガネをかけておられるお客様への気配りも忘れない濱崎さん
「メガネも顔の一部と捉え、フレームの形や色に合わせて、前髪のスタイルやカラーを決めたりします。
また、メガネに触れられたくない方には、ご自分でメガネを外して客席の引き出しに しまっていただいたり、かけたままが ご希望の方にはメガネのつるを薬剤から保護するカバーで包んで施術することも。
眼が疲れている方には、ヘッドマッサージも重点的に行っています」
※レンズは“b.u.i…ビュイ”の遠近両用、フ レームは“INITIALEYES…イニシャライズ”