課題:生活者インサイト調査を基に、現状の課題や今後の方向性を検証
生活者は眼の健康にどれくらい関心がある?正しい知識を持っている?情報はどこから入手している? 今回は事前におこなったインターネット調査(当社顧客モニター:520名)と、グループインタビュー(当社顧客モニター:15名)による生活者インサイト調査の結果報告により、眼にかかわる事業者のあるべき姿と今後の方向性を検証するべく、活発な意見が交わされました。
眼の健康寿命の延伸を阻む要因をどう取り除くか
第1回の開催を振り返って
高齢化社会を背景に、身体の健康維持・改善と同様に「眼の健康寿命の延伸」は、今、大きな課題のひとつとなっています。
そこでメガネスーパーは、2014年10月、眼の健康寿命を延ばすための商品・サービスの研究開発を目的に「アイケア研究所」を発足。その活動の一環として2015年6月、このアイケア研究所と、提携する外部企業や専門家による有識者会議「第1回 眼から元気にプロジェクト」を開催しました。
テーマは「眼の健康寿命の延伸を阻む要因をどう取り除くか」。
業界や立場の異なる参加企業が双方の事業領域に理解を深めながら、企業間の連携も視野に入れて議論を行うという新しい試みをスタートしました。
デマンドとサプライのミスマッチ
本プロジェクトの発端となるのは、デマンド(世の中)とサプライ(医療・事業主)のミスマッチ。
デマンドは、高齢化やそれに伴う医療費増大、パソコンなどのVDT(Visual Display Terminal)の普及による眼のトラブル増加や老眼の若年化といった問題を抱える一方、眼の健康やアイケアに対する情報が十分に浸透していない状態。
サプライ側は、各業態が分断され、適切な情報提供やアドバイスをワンストップで行うコミュニケーションチャネルはありません。
メガネスーパーはこの問題に着目し、業種・企業の枠を超えて、超党派的に解決策を検討することができないかと考えるようになったのです。
期待成果と提言
メガネスーパーは、デマンドとサプライの状況を踏まえ、3つの期待成果を掲げました。
まず、生活者の啓発を促進する情報配信を強化すること。
商品・サービスでは、サプライ側の課題を掘り起こし、解決の方向へ導くこと。
そして3つめは、行政の動きを踏まえたうえで、眼の健康を延伸するための仕組みを創出する。
今回の会議では、「生活者の利益になる情報提供」「医療や異業種コラボによるワンストップビジネス」「いかに行政とリンクし、活性化させるか」といった提言や問題提起が行われ、アイケアの重要性とそれに対応した活動の意義、そして今後の方向性を確認することができました。