インサイト調査による生活者のマインド・行動の検証について
基本方針
「第2回 眼から元気にプロジェクト」の課題
生活者のマインド・行動に関するデータや成功・失敗事例を集め、 現状の課題や今後の方向性、個々のアイデアについて検証する
今回の会議では、第1回の提言に基づいて「生活者のマインド・行動に関するデータや成功・失敗事例を集め、現状の課題や今後の方向性、個々のアイデアについて検証する」という課題を設定していました。
そこでメガネスーパーは、生活者の眼の健康に対する態度・行動実態・意識の定量的傾向、背景にある本音を探るために、インターネット調査(当社顧客モニター:520名)とグループインタビュー(当社顧客モニター:15名)による生活者インサイト調査を事前に実施しました。この調査によって、第1回で示された方向性を検証し、さらに深堀を行い、今後の方向性をより明確化していくことを狙いとしました。
問1:「眼の健康」に対する知識はみんな同じ?
眼の屈折異常と老眼(エイジング)について

目の屈折異常はどの年代でも自覚されるが、老眼(エイジング)は45歳以上の課題
「眼の健康」に対する知識は実にさまざま。しかも正しい知識を持つ人は、さほど多くはないようです。
視力低下が進むと、メガネ店では原因にかかわらずメガネという解決策しか提供されないため、眼のメカニズムや予防策について知る機会はありません。
45歳以上になると老眼の症状を自覚する人は急増しますが(上グラフ参照)、不便を感じつつ何となく放置という方も少なくないのが現状です。
眼精疲労について

眼精疲労は50歳まで自覚が高まる一方、ドライアイは20代が一番多い
眼精疲労については、老眼の症状が出始める30代後半から50代に多く見られます。
しかし、単なる「疲れ」として扱われ、老眼が眼精疲労の原因となっていることに気付かない人も多く見られます。
また「目薬」も、リフレッシュのための清涼剤的なアイテムとして浸透しており、未病対策や予防に対する知識も全般的にあまり高いとはいえません。
眼の問題を4つにカテゴライズする意味

眼の問題は、4つにカテゴライズする必要がある?
このように生活者の多くは、見えにくい不便さや眼の不調を感じてはいても、それがどの領域の問題なのかなど正しい知識を得られていない状態です。
メガネスーパーをはじめ、サプライ側にある事業者は、これらの眼の問題を「屈折異常」「未病」「エイジング」「疾病」と4つのカテゴリーに分類し、全体像を捉えたうえで、生活者に正しい知識や情報を提供し、適切なアイケアや予防への意識を高める必要があると考えています。