ディスカッション「悪循環をどう打破していくか」
眼にまつわる悪循環の打破に向けて
打つべき楔は4つある

眼の健康にまつわる悪循環の打破に向けて 打つべき楔は4つ!
今回の生活者インサイト調査によって、眼の健康寿命の延伸を阻む、打つべき4つの楔が明確になりました。
生活者においては「①受動的な情報取得に留まる」「②適切なソリューションとその効果が不明確」「③健康に対する意識は年代・環境によりバラバラ」、そして、サプライ側では、眼が悪くなったらメガネを提供するという「④遠方視に偏った診断」の域を出ないため、生活者に適切な情報が届かず、眼の老化や未病などの早期発見や有効なアイケアが浸透しない。
この悪循環を打破するために、これらの課題に取り組むことが急務となっています。
国策のトレンドから悪循環打破を考える
メガネスーパーは「症状末期への対策ではなく、予防と早期治療」、「医療費の2/3は生活習慣の改善で削減可能」、「高齢化対策ではなく、生涯現役社会の構築」といった国策のトレンドに基づいて、これまでのあり方を見直す必要があると考えます。
この観点から、眼の健康や眼環境、商品・サービスなどの変革に取り組み、眼の健康に関わる良循環のしくみを追求していく構えです。
高齢化対策でなく健康的なシニア増加を目指す
国の基本方針は、効果の低い従来の慢性期医療から、若年期からの予防・健康管理にシフトすることで医療費を削減することです。
これから求められるのは、高齢化対策ではなく、健康的なシニアを増加させていくこと。眼の領域においては「日頃のメンテナンスによって現在および未来の“見え方”が違うこと」「眼の健康は、生活習慣の改善から」、「眼という感覚器官も生涯現役であるためには、維持・強化が必要」といった訴求が不可欠といえます。
これから変えていくべきこと
例えば眼環境については、今や生活必需品となっているパソコンなどの使用を咎めるのではなく、適切なアイケアを提案する。眼の健康の定義に関しては、今まで混在していた視力矯正、眼精疲労などの未病、エイジング(老眼)、疾病を分類した上でトータルに対応する。老いをネガティブに捉えるアンチエイジングではなく、健康値を管理するデータヘルスへ。
生活者のニーズに個別にきめ細かく対応する業界横断型のワンストップサービスの構築を…とさまざまな領域で変革が求められています。